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長距離HDMI【HDMIエクステンダー】

ホールでの録音と録画

ライブ会場やコンサートホールで録音・録画をする時は、一般的には任意の機材の位置で撮った映像を後でPCの動画編集ソフトに取り込んで編集すると思います。

  • 映像はそれぞれのカメラのSDカードに記録する。
  • 吊りマイクや持ち込みマイクは、ホールのPA卓を通じてラインでもらい、持ち込みのレコーダや持ち込みのPCに記録する。

録音については、波形編集ソフトやDAWで音の調整を行う。

動画についてはそれぞれのカメラのSDカードの記録、レコーダの記録を持ち帰り、Final Cut ProやAdobe Premiere等の動画編集ソフトで加工・編集。また、編集した音を取り込んで同期させて一本の動画を作り上げる。こんな流れです。

ただ、上記の構成のままにこれをそのままライブ配信する場合に、ちょっと困ったことになります。なぜなら、配信機材に直接これらのカメラ類を有線接続する必要があるからです。

HDMIケーブルについて

一般的なカメラの映像出力はHDMI。HDMIケーブルってそんなに長く伸ばせるの?という問題。仮に、センターカメラ(右側のカメラ)と持ち込みPCが50メートル離れる事なんて、結構ザラだったり致します。

HDMIケーブルは、ケーブルが長くなればなるほど、信号が減衰してエラーが発生してしまうため、イコライザを内蔵しているケーブルが必要になります。しかしこれ、、超!が付くほどの高級品。なかなか一般人が手にできる値段ではありません。

HDMIエクステンダー

そこで今回ご紹介するのが、HDMIエクステンダーと呼ばれる製品で、引き伸ばす線はよく家庭でも使う一般的なLANケーブルで、50メートル迄の延伸ができるというものです。

筆者はこの2つの製品を購入して実際の配信で使ってみました。

これらの製品で共通しているのは、送信機と受信機があるということです。
送信機はカメラ側。受信機はPC側になります。送信機(TX)には付属のACアダプタを接続します。こんな接続イメージです。

筆者が使っているUSB-HDMI変換アダプタのリンクです。1080pまでの出力ができて、当時は2万円を超えていましたが今はだいぶリーズナブルになっているようですね。

LANケーブルは、50メートルでも安いものであれば3000円程度で50mを購入できますので、だいぶ安価にこの環境を構築することができます。

HDMIエクステンダーの注意点

ブルースクリーン問題

何らかの信号ノイズに弱く、配信中にたまにブルースクリーンになる時があります。すぐに復帰はするのですが、お仕事として配信の依頼を受けるような場合はちょっと問題があります。筆者の感覚としては、エクステンダーの送受信機の近くでスマホや通信機器の電波が流れるような場合に発生する傾向があると考えています。

まだ試せていないのですが、次回の配信の時にはアルミホイルで機材をラップしてみたいと考えています。(結果が出次第またこの記事を更新したいと思います。)